仲田修子&MIDNIGHT SPECIAL

LIVE REPORT at 白州「俺たちのウッドストックキャンプ2008」

山梨県は白州町にあるキャンプ場「ヴィレッジ白州」にて2daysで開催される野外ライブイベント、その名も「俺達のWOOD STOCK CAMP」に行って来ました?!!

事前に「かなり山奥」のキャンプ場だと聞いてはいましたが… 決して広くない山道をひたすら車で突き進み、強烈なヘアピン・カーブでは「横G」に耐え、気圧の変化で耳が「キーン」と鳴ってきた頃、やっと到着!バンドメンバーの皆さん、開口一番「空気がうまーい!!」

早速、会場から心地よいライブの音が聞こえてきました。ちょうど演奏していたのは「L.C.P(ロストカラーピープル)」。正直、小生の好みのサウンドで、ロック、ファンク、ソウルなどをミクスチャーした感じです。うねるようなファンキーグルーブ、計算された和音が心地よく、観客もノリノリ!でした。

L.C.P 非常にダンサブルなサウンドです!

さて、ここは標高1130メートル。空はどこまでも蒼く、見渡す限り新緑の木々が生い茂り、水面には魚影が漂い、バンドはグルーブを解き放ち、人々は飲み、踊り、歓喜の声を上げる。

「あー、なんて贅沢なライブイベントなんだろう…」思わず呟いてしまいました。

会場となった「ヴィレッジ白州」。

その後「ユキ・ブルースバンド」「坂田バンド」「空」「Pro-ZACK!」が出演し、それぞれのステージを満喫しているようでした。初日の最後に「仲田修子&MIDNIGHT SPECIAL」が出演する予定でしたが、なんと突然の大雨!!さすが標高1100m級です。まさに本番開始の時間に大粒になり、やむなく勇気ある撤退、翌日に延期となりました。

それにしても初日最後に出演した「Pro-ZACK!」さん、雨の中、本当にお疲れさまでした。「みなさーん、雨も人生です!」とヴォーカルの方が叫び、最後まで演奏をしっかり続けたのがとても印象に残りました。(セミアコが大分雨に濡れていたようでしたが、大丈夫だったのかな…)

★雨の中頑張っていたPro-ZACK!。観客も最後まで踊りまくり。

小生、二日目は朝4時に起床。せっかくなので大自然を堪能しようと周辺を散策中、なにかが「ウキー」と鳴いている。あまりにもベタな鳴き声。まさかと思い湖畔に目を凝らしてみれば…やはり、お猿さんでしたー!そのほかニジマスやイモリなど、小動物(?)と戯れる事ができました。さすが白州、大自然です。

★お猿が顔洗ってました。

ジッと朝陽を受けて、体温上昇中!

午前8時、すがすがしいフルートの音色が会場から流れて来ました。2日目の最初のステージはアイリッシュ系の民族音楽ユニット「KURI」。折りたたまれた「ディジュリドゥ」や、アイリッシュの片面張りの手持ち太鼓「バウロン(ボーロン)」など、珍しい民族楽器の音色が湖畔を優しく包み込み、一人、また一人と観客が起きだしてきました。目覚めの音楽としても最高のラインナップでしたし、ライブも楽しめましたよー。

簡単に紹介します。

二日目は「KURI」「The DRB」「TAF3」「手裏剣バンド」「ジミー矢島」「DENPSEY ROLL」「仲田修子&MIDNIGHT SPECIAL」。

すっかり陽が昇り、5番目に登場したのは「ジミー矢島(仲田修子&MIDNIGHT SPECIALのギタリストでもあります)」。フィンガーピッキングによるジミー矢島独特の奏法は、多くの観客を釘付けに。また歌詞の世界観として小気味よかったのが、「おじさん」を否定しない所!真っ直ぐに生きているおじさんの姿がかっこいいんだ!とストレートに、時にはシニカルに。ジャンベで参加した「憲太郎」君もジミーさんとの呼吸がバッチリ!非常に心地よいグルーブをかもし出してましたねー。

(裏情報によると・・・前日は朝の5時から蕎麦の仕込み、さらに風邪で体調がよくなかったらしいです。そんな素振りは微塵も見せず、素敵なプレイでした!)

★エレアコとジャンペが相性よかったです!

続いて6番目、真打ち登場!?

本イベントの主催者パーム鈴木氏が率いる「DENPSEY ROLL(デンプシーロール)」。「過労死」をモチーフにしたストレートなロックンロール・ナンバーが、非常に印象的でした。「何歳になってもロックンロールできるんだぜ!」と語りかけてくるような精力的なライブでしたねー。

★黒い衣装に、ストラトがきまってます!

さあ、遂に大トリとして登場したのは「仲田修子&MIDNIGHT SPECIAL」。

バンド名に「ミッドナイト」とあるにも関わらず、時刻は昼過ぎ。太陽は真上(笑)

そんな違和感もつかの間、演奏が始まった瞬間、仲田修子ワールドが爆発しました!

(裏情報によると、なんでも仲田修子さんはタバコを辞めて数ヶ月。さらに声に張りがでていましたよー)

 

 

 

 

最後の曲でキラーチューン「シンデレラのお姉さん」が始まるとバンドメンバーも観客もノリノリで、お決まりの「ヘイッ!」を連呼。晴れ空の下、おおいに盛り上がりました。アンコールは「国立第七養老院」「引っ越しブギ」の2曲で、さらにノリのいいラインナップが炸裂。ステージと会場の「境目」がなくなるくらい、素敵なライブでしたー!!

来年も「俺達のウッドストック」を見に行きたい。そしてまた皆さんにお会いしたい!!


20080517
@白州セットリスト

1、ミッドナイト・スペシャル

2、ある夜の出来事

3、ここにいるよ

4、回転ドア

5、スイート・ホーム・シカゴ

6、シンデレラのお姉さん

アンコール1、国立第七養老院

アンコール2、引っ越しブギ


レポート&ライティング:山椒フィッシュ